
何年か前の事ですが、相原緑地のシンボルツリー(?)”まめがき”が文字通りたわわに実をつけたことがありました。おいしそうだなぁ、と見上げていたら、農家のおじさんに「あんた、それは渋柿だからいくらヨダレたらしたって食えんぞ」と笑われてしまいました。むかしこの辺りでは養蚕が盛んで、桑畑の近くには大抵渋柿が植えられ、そこから取った渋を防腐剤として蚕の棚に塗ったものなのだと、そのおじさんは教えてくれました。”まめがき”といってもいわゆる一般に柿渋を取るために植えられるマメガキ(Diospyros lotus)ではなく、普通の柿より小振りの実をつける柿という意味で地元の人々に親しまれている呼び名なのだそうです。
(相原緑地にて)